黒瀬整復院

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院長ブログ 2016年11月

変形性股関節症/変形性膝関節症①

『変形性膝関節症』に関して・・・


《質問》~当院に来院されている患者さんが ご友人と会話をしていた時に出て来た、お友達からの質問(不安ゴト)です。
ですので、私が当事者の方に 直接お応えした訳ではなく、
当院に 腰の治療に来ていた患者さんの “お友達のコトに関する相談(お友達のお悩みゴト)” に対しての返答です。
こういったパターン(こういったやり取り)も、結構頻繁にあります・・・(笑顔)

●A.「変形性膝関節症でヒアルロン酸の関節注射をしています。
この注射は通常5~7回でないと、カラダには良くないし、保険も効かなくなるらしい・・・と聴きましが、
私の場合は 既に20回以上もやっています。
大丈夫なんでしょうか…?」

●A.医師は「ヒアルロン酸は減った軟骨を再生させるので、週1回の頻度で注射した方がいい。」と言います。本当でしょうか?

●A.「注射を止めてしまうと、「将来的に人工関節になる。」と脅かされていますが・・・。
今は日常生活と仕事(多少、体を使う)にそれほどの不便はありません。」

●B.「一番の症状は 横向きに寝ていて90度に曲げた膝を伸ばし切る時に、
“コキッ” といって何か膝に挟まったモノが 外れる感じがします。
その時に痛みがあったのですが、最近は改善されてきました。
このまま注射を続ければ、失われた膝関節の軟骨が蘇えるのでしょうか?」

●B.「変形性膝関節症で膝の曲げ伸ばしでコキコキなるのは大丈夫なんでしょうか? 」



〈回答〉~まずは 一般的な整形外科系の考え方(捉え方)から、お伝えします。

●A.「一旦消失した軟骨は現在の医学では再生出来ません。
将来的に再生医療がより進歩すれば話は別かもしれませんが…。
ヒアルロン酸注入は、関節液の潤滑剤としての役目でしかなく、要は 動きの悪い機械に油を差しているのに近いです。
これは根本治療ではありませんので、あくまで進行を遅らせる効果しかありません。」

●A.「今後 軟骨の消失が広がると、また 痛みが再発して来る…かと 思われますので、
その際は まず鏡視下で変形している軟骨周辺を除去し、コキッと当たる部分を無くします。
これは 数日の入院で済み、膝に2カ所小さな穴が空くだけなので 手術創も目立ちません。」⇒(内視鏡手術)

●A.「あとは 騙し騙し付き合って行くしかありませんが、
後々は 変形性膝関節症末期になる可能性がありますので、その際は 人工関節の覚悟が必要になります。」

●A.「何れにせよ、手術は 小さなクリニックでは出来ないでしょうから、
“痛みが再発してきたら紹介状をもらって他病院での受診”・・・というコトになるでしょう。」

●A.「もし、本当に手術をするならば、膝専門の経験豊富な先生に診てもらう事が大事です。
同じ整形外科でも、膝専門以外の先生は 以外と膝の事は分かっていません。
今は 人工関節の性能(素材等…)も上がっていますので、術後 スポーツに復帰している方も多いです。」


みたいな感じ…でしょうか?・・・

ところが・・・
『私の見解は全く違います。』

●A.まず、軟骨の再生は 理論上は可能で、何かの理由で遺伝子が書き変わりでもしない限りは
細胞自体は再生するので、それに伴い軟骨等も再生→元に戻る⇒「治ろうとする・している」訳です。

"そうなる為"・・・「治る・治れる」為には 『そうなる為の環境が必要』と いう訳です。
「その治る為の環境設定」のお話は 私のブログの「筋肉について」を ご覧下さい。

●A.ヒアルロン酸注射に関しては 「する必要はない! ・してはいけない!!」です。
これに関しては 一般的な多くの医師の方の考え方→やり方を思いっきり否定するコトになりますので、
ココでの言及は 避けさせて頂きます。

「ヒアルロン酸が軟骨を 再生させるのではありません。」
軟骨が再生出来る環境があれば、
“自力で回復してくれるモノ”なので、治療として出来るコトは あくまでも “早く良くなる・治る為のお手伝い” です。

これは「治療という行為そのモノの実際→原則です。」

⦿A.「注射を止めてしまうと、「将来的に人工関節になる。」と脅かされている・・・件に関してですが、
私が治療をすれば、「どんな・如何なる変形性膝関節症も たちどころに治して見せます!!」と 言いたいトコロですが、
そう簡単なモノでは ございません。
手術(オぺ―レーショ・・通称~オペ)を させない様に 「最善・最大の施術」をします。
そして、「最高・最良の状態」を目指します。

けれども、全てが必ず完治出来る訳ではありません。
時には・・・殆どありませんが、「やはり手術(オペ)をした方が良いですね…」というコトもあります。

その場合には 「手術(O.P)をするコトによって、何が得られて、何を失うのか?」を 明確にして、
理解・納得の元に、行わなくてはなりません。
勿論、モノ・コトには 想定外…不測の事態は起きうるわけですから 可能な範囲での話にはなりますが
手術(オペレーション)という手段は 不測の事態が起きやすいのも、注意点です。
事前のチェックが とても、重要です。

◉何・何処を どの様にする為に・・・それがどの位になるのか?➡『目的と達成可能な現実等・・・』
◉『何が・どの様な”マイナス”であり、”それに見合った利点・プラス”の得られるモノは何なのか?』
➡『”失うモノ”と得”れるモノ”の”損得勘定”』・・・特に、”マイナス点のチェック”・・・をシッカリするコト!!
◉『麻酔の問題』、
◉『感染症の問題』、
◉細心の注意を払うとはいえ、『人工的に外傷を負わせるコトの負担→ケロイド・癒着等のケガに対する回復能力・タイプの問題』、
◉『患者さん個々の事情(家族・周辺の関係性、手術をするタイミング・・・等)の諸問題』、
色々な注意が必要になります。
◉「膝関節の人工関節の場合、手術をする時の股関節の状態(大腿骨頚”体角”と”捻転角”)に合わせて、
膝関節の状態を合わせて行うので、ただ単に膝だけの手術ではなく、少なくとも下肢全体のバランスを鑑みて
行われるのです。➡私からすると、下肢だけでなく「全身のバランスが大切です!!」と、なりますが・・・
ですから、術後年数が経つと 手術当初の条件設定が変化してくるので、「人工関節の素材としての耐久年数だけが
延びても、土台である患者さんのカラダ(特に、この場合は”骨”)が変わるので、どの位その関節を使うのか?」も考慮して
手術(O.P)の時期を検討する必要がある・・・のです。」

なので、
「手術(オペ)は 出来るだけしない方がイイ・・・」です。
「手術(O.P)が最後の必殺技」で、
「色々な障害を乗り越え」て、
「勇気を出して 清水の舞台から飛び降りたなら・・・若い頃と同じの完璧な状態に戻れる!!」
という、"勘違い・幻想"を 抱いて受けてしまった後で 「やっぱり、合わなかったので なかったコトにしてください・・・」は
通用しないのですから・・・(涙・涙・涙)

中には勿論、「手術(オぺレーション)を受けて良かった!!」と言う方もいらっしゃいますよ。

それらをひっくるめて、
私は患者さんに対して・・・
「自分がしっかりと、治るお手伝いをします…治療を本気で行いますから、大丈夫ですよ! 安心してください!!
早く良くなりましょう・・・」と “お声かけ” そして、”自分の心意気”を お伝えしたくて
「私が治しますから、大丈夫です!!」と、言ってしまったりは しています(笑顔)


で、話を切り替えまして

●B.「”コキッ” といって、何か膝に挟まったモノが外れる感じが出てしまうコト」 そして、
「変形性膝関節症で膝の曲げ伸ばしでコキコキなるのは大丈夫なんでしょうか? 」・・に関しましては

『関節には 骨と軟骨、そして関節に栄養を与える役割をもつ”関節液”があります。』

そして、その音が出る原因に関してですが
①.関節包の外側・・・関節外に於ける、周りの筋(すじ)が 軋んで発する音・・・「クリック」
②-1.痛みが無く、気泡がはじける音 関節内の水の一瞬の変化でおきる音です。・・・「キャピテ―ション」
②-2.痛みがあり、骨の変形などによる音・・・骨同士がこすれたり 引っかかったり、「骨が削れて 傷付いて行く音」があります。

②-2.が疑われる場合は 整形外科無いし、外科にて レントゲン(X-p)検査等を受けて頂く様にしています。
半月板損傷やその他関節内遊離体・・・「関節ねずみ(ジョイント・マウス))」と読んだりしていますが
そういった場合には 手術(オペ)した方が良いケースも多々ありますので・・・。

『”関節液”は 関節の動きをスムーズにする役割も 持っています。』

②-1.「キャビテーション」・・・についての補足ですが、
気泡による音は この関節液が大きく関わっています。
膝を急に伸ばしたり、曲げたりすると、それによって膝の内部の気圧が変化し、それによって関節の中に気泡が発生します。
気泡である為 それがずっと存在するコトはなく、直ぐにはじけて行きます。
この時に 音がするのです。
この現象が 「キャビテーション」と呼ばれるモノです。

この現象は 痛みが無ければ、あまり大きな問題はありません。
が、
関節包の内側に気泡が当たって砕ける際の衝撃が 度重なると、
関節包の生理的反応としては 若干のケガをした後の修復反応を起こし始めます。
すると、
関節包自体が肥厚し始めます。
その典型的に分かり易いパターンが 指の関節をポキポキ鳴らしていたら、太くなってしまった("^ω^)・・・です。
気を付けた方が良いですね・・・(冷汗)

で、
「関節軟骨が傷付き、骨の変形等により、軟骨・骨が剥がれたりする時の音だった場合には 注意が必要です。」
この場合、骨の変形等(関節内破壊)に影響(発展・悪化)して行きます。
「骨同士がこすれたり、引っかかるコトで、音が鳴り(聞こえ)ます。」
「音が発生するたびに骨が削れ、傷付いている・・・」というコトです。
「軟骨などが磨り減っている可能性が高く、痛みが出てくる・・・」というコトも多々あります。
「”関節水腫”と云う いわゆる、”みず”が溜まる・・・」という状態も併発します。

この状態を長く続けてしまうと、「膝の関節の変形を助長してしまう」コトになります。
また、「関節・・・骨の変形によって、骨同士による擦れで音が鳴り始める」場合もあります。

いわゆる、"みず"が溜まるのも、この「関節液が増えてしまうパターン」・・・
◉関節包の中で関節液(かんせつえき)が 増えてしまった状態の『関節内の問題』と、
◉関節の外側で、筋肉の伸び縮みをし易くする為の"滑液包"という、
ボールベアリングの役割をするモノの"滑液(かつえき)"が 増えてしまった状態の 『関節外の問題』の
2パターンが有り得ます。

問題は、
患者さんご自身では 「音の元凶が何なのか?」が判別できない・・・というトコロですね(苦笑・冷汗・涙・涙・涙)

ですので、
おかしいと思ったら、早めにご相談下さい( ^)o(^ )


※「膝関節の異常」・・・「膝変形性関節症」→一般的に多発し易い「関節水腫」等に関するお話として、
こちらの方でも、やはり・・・ 
院長ブログの 「筋肉について」のカテゴリーも 是非お読みください。


毎度のコトながら、長くなってしまったので

『変形性股関節症』に関して・・・は 次回にします。


料金設定に関してのご説明④

では、
「内臓治療の重要性」をお話しします。

「内臓治療のお話」をする場合には 二つに別けた捉え方(分類)を理解してして頂く必要が有ります。

●「“身体全体の歪み” が 良くない・悪い・・・というコトは前提」として、既に皆さんの中にもあると思います。
一般的な歪みは “骨膜” や “筋膜” の歪み、問題でもあります。

◉”骨は骨膜”、”筋肉は筋膜” で 被われています。
そして、「骨膜と筋膜の膜繋がりで、”骨と筋肉” は連絡」しています。

そして、そして、
「”骨膜” や “筋膜” は “髄膜→硬膜に繋がる” つまり、”太い神経…脊髄” に連絡する」のです。

◉”硬膜” とは “脳・脊髄を包む膜” です。

◉”脳” そのモノは “硬膜・くも膜・軟膜の三層構造の膜”⇒"髄膜" で包まれています。 

●その膜(髄膜)の中は “脳髄液” と呼ばれる “みず” で満ちていて、"中にある大切な “脳や脊髄…太い神経の束"
を守っています。

●「その”みず” の圧変化により、カラダへの悪影響が出る」のです。

“脳髄液の圧バランスの崩れの問題で 硬膜” が歪んでしまえば、
いくら “骨膜” や “筋膜” を治しても、直ぐにまた 歪んでしまう・・・」というコト(表現)になるのです。

そこで、「"脳髄液のバランス" を良くする="脳髄液の還流" を正常化する"」必要が有ります。

その為には、
「クラニアル(頭蓋骨)の歪み~脊椎(背骨)の歪み~仙骨の歪みをとって硬膜の歪みを修正してあげる!!」

だから、
「クラニアル(頭蓋骨)問題を先に治療した方が 治療結果が出やすい、安定しやすい・・・」と、言えます。

また、
●”インナー・マッスル” という言葉は 患者さんにとって一般的になって来ている・・・かと、思われますが
ご存じでしょうか?

●最近では 更に奥の筋肉を指す “ディープ・マッスル” という、「分類・呼称」も 良く耳にする様になりましたね。

「“インナー・マッスルのバランス” が悪くなると、身体が歪む・・・」というのは
イメージしやすいのではないでしょうか・・・?

“インナー・マッスルと内臓の関係” を “ベットに寝てい自分のカラダ” と、置き換えてみてください。

「ベットが不安定だと寝難いですよね?」・・・壊れて、おかしくなったベットに寝ていたら、疲れるし、
眠れなくなったりもしますよね?

同じ様な感じです。

また逆に、ベットを何十年も使って来れば それなりの傷み(へたり・歪等)を来しますし、
ベットの上でドタバタ暴れ続けると ベットそのモノが壊れて来たりしますよね(苦笑)

そんな感じ・似た様な感じ・・・です。

「“インナー・マッスル” に影響を 与えるのが 内臓」 ですし、
「内臓が インナー・マッスルに 影響を与える」とも 言える・・・
そういったコトから、
“内臓の問題は “インナー・マッスル” のよじれを引き起こします。
「そこから端を発する引っ釣れで、カラダを歪ませてしまう”」と、言うコトが出来ます。

例えば、良く起きる連鎖の代表として
「”腎臓と大腰筋” という関係性・関連性に於いて、頻発する “負の連鎖” が あります。」

※ちなみに・・・
●「アウター・マッスル」~カラダの外側(体表面に近いトコロに位置する)の筋肉・・・触れるし、意識もし易い。
●「インナー・マッスル」~カラダの内側(体の中の方に位置する)の筋肉・・・触り難く、意識し難い。
●「ディープ・マッスル」~カラダの奥の芯の方(体の深部に位置する)の筋肉・・・触れないし、意識もほとんど
出来ない。

「カラダの外側から内側に向かって、
更に中心の奥深いにトコロを感じた時の筋肉が存在する “位置を捉えての分類的表現” です。」

例によって、前置き・説明が長いですが…

「内臓の治療」というと、一般的には

◎(A).“その臓器そのモノの異常”・・・部品としての故障・・・をイメージしやすいかと、思います。
このパターン(A)を更に a.「機能的な問題」と、b「.器質的な問題」の2つに分けて捉えるコトが出来ます。

a.「その臓器の働きの異常・・・機能的な問題」
●機能更新・・・過度に働きすぎてしまう状態。
●機能低下・・・働きが弱い・働けない・・・機能停止も含めて・・・。

b.「その臓器そのモノが異常・・・器質的な問題」
●臓器が破損してしまった状態。

そして、パターン(B)として、
◎(B).”臓器の位置の異常”・・・「部品が集まり、システム化する時の相互関係の問題・・・というコト」です。

今回取り上げたい大切なポイントは こちらのパターン(B)の方です。

そもそも “内臓も筋肉” ですか、”外身の筋肉・・・外臓” と内臓器は 隣接していますから、
お互いに連動する・連鎖するんですね。
なので、
当然影響しあっているので、悪くなるにも 治すにも、そのメカニズムを利用する訳です。

傷害(障害)の程度は 別として、悪くなった原因が分かり易い状態ならば 良いのですが、
色々な原因が絡みも、時間も経ってしまい、症状の因果関係が 複雑になってしまっていると、
部分治療ではどうしょうもない("^ω^)・・・コトが 殆どです。

当院では そういった複雑で、症状も強く・ヒドくなっている患者さんが殆どですから、
全身を診て、全身の治療から入り、部分の問題も解決して行く様になるので、
「何か所いくら・・・」ではなく、「一回の施術がいくら・・・」という、料金体系なのです。

※”内臓の反射” というモノを利用した治療方法⇒「内臓反射療法」というモ方法もあります。
こちらは 『自家療法として、応用しやすい方法』です。
ですので、『自家療法⇒自己メンテナンス法(自己”指圧的”な方法+自己運動療法)』の
指導も行っております。

※”内臓治療” や “クラニアル治療”、また、特殊な “エネルギー療法” に関しましては
追々お話して行きます。
勿論、”内分泌系(ホルモン)”・”神経”・”筋肉”・”骨格” 系治療や “アレルギー疾患” 治療
そして、”心の問題” 解決・・・等
『私の守備範囲は とても広い(投薬や手術は行えません…)』ので
「何なりとご相談いただければ・・・」と、思います。


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